結婚したい!でも、思うような出会いがないため結婚相談所の門を叩き婚活を始める。こんな流れで結婚相談所を検討している方も多いでしょう。ですが、結婚相談所は日本全国に星の数ほど存在し、どれを選んだらいいのか迷ってしまうこともしばしば。そんな時、選ぶ基準というのがいくつかありますが、よく聞かれるのは「成婚率」ではありませんか?数字なので比べやすく、比較サイトなどでも使われています。ですが、数字だけみて、その背景をみないと思い違いをしてしまう可能性があるので注意が必要です。ここでは成婚率とは?という基本から、その計算方法や仕組みについてお伝えしていきますね。
そもそも成婚とは?
成婚率は「会員のうち、何%のが結婚したか」という数字と思われがちですが、内情はさまざまです。
そもそも、結婚相談所のゴールは「結婚」ではなく、「成婚」です。成婚とは一般的には結婚が成立する段階という意味ですが、結婚相談所ではプロポーズが成功した段階を指します。
段階でいえば婚約前といったところですが、結婚相談所によっては真剣交際に入る段階で成婚とする場合も。
また、これ以外にも所定の交際期間を満了した場合や、成婚とみなされる行為をした場合も成婚になるといいます。
ですが、結婚を約束して退会したのに、その後性格の不一致や条件に折り合いがつかなかったなどの理由で婚約を破棄してしまうケースも少なくありません。
高いお金を払ったのに、また入会金を払うところからやり直しなんて笑えませんよね。
成婚率にはからくりがある
数字だから規模やサービスの違いがあっても比べる目安になると思われがちな成婚率ですが、その計算方法を知っておかないと大きな勘違いをしてしまうことも!
成婚率を比べていて、やけに開きがあるなと感じた方も多いでしょう。実は、成婚率の計算方法は大きく分けて2つあります。
1つは、その結婚相談所に在籍している会員のうち、成婚するために退会したのは何人かという「成婚者÷会員数」。
これは成婚率が低くなる計算方法で国勢調査でも採用されている方法です。ですが、成婚以外の退会者が多いほど母体となる会員数が減るため、成婚率が高まるという特徴があります。
もう1つは、1年で退会したすべて方の中で、成婚由来のものはどれだけかという「成婚退会者÷全退会者数」。
数字は大きくなりがちですが、サービスに不満を持っている方を如実にみることのできる興味深い数字といえるでしょう。
この2つの方法を使って同じデータを計算してみるとどうなるのか、実際にみていきましょう。
1つ目の「成婚者÷会員数」では、成婚者(10人)÷ 会員数(100人)であれば、成婚率は10%となります。
一方「成婚退会者÷全退会者数」では、成婚退会者(10人)÷全退会者数(20人)なので、成婚率は50%と大きく跳ね上がります。
計算方法としてはどちらも正しいものですが、計算方法の違うものを比べても仕方がありませんよね。
数字だけに惑わされず、気になる結婚相談所は隅々までチェックして、実際に体験に行くなど肌で触れてみることをおすすめします。
数字だけをみない
結婚相談所の成婚に対するルールや成婚率の計算方法に一定のものはありません。
会社ごとにある程度自由に設定しているため、成婚率だけで比べるのは結婚相談所選び失敗の第一歩となってしまう可能性があるのです。
比べるにしても、成婚に関する部分をチェックし、計算方法は何を使っているのかを熟読してからにしましょう。
非公開の結婚相談所も
成婚率を全面にだしている場合もありますが、非公開という結婚相談所も稀ではありません。
この中には公表できるような数字ではない場合も含まれています。
ですが、ほかの結婚相談所と比べるには定義が曖昧だからという理由で公表を控えている場合もあるので、気になったら理由を尋ねてみると新しい発見があるかもしれませんね。